中国からの輸入サーチャージを理解しよう(ドライコンテナ)

海上輸送
  • サーチャージはどんな種類がある?
  • 費用はどのくらい?
  • 各サーチャージの意味を教えて!

日中貿易は年々と変化しており、海上運賃も高騰傾向となっております。その中で注意したいのが中国発の海上運賃以外のサーチャージです。この費用をしっかり把握しておかないと、いつの間にか高額な費用を支払いしているケースもあります。今回はサーチャージについて解説します。

サーチャージ(Surcharge)とは

海上運賃以外で発生する割増料金等をいいます。通常海上運賃の場合は、各荷主の取り扱いの物量等により、月間コンテナ1本の荷主と、月間100本の荷主では、海上運賃が異なってくる場合がありますが、サーチャージに関しては基本的には、荷主に関わらず、同額となっております。

※厳密に言うと、海上運賃以外の日本側の費用として、①サーチャージ②輸入側ローカルチャージの構成となっておりますが、不定期に変動する費用として②もサーチャージとして合わせて解説します。

サーチャージ項目・金額一覧

日中航路の輸入サーチャージですが、主に以下のサーチャージとなっております。

・華中航路(上海、寧波、長江流域等)

コンテナTHCFAFYASCICLSSEMCDOC FEE
(BL単位)
合計
20FT¥33,000¥24,000¥3,600¥20,000¥18,500¥3,000¥6,000¥108,100
40FT¥49,000¥48,000¥7,200¥40,000¥37,000¥6,000¥6,000¥193,200

・華北航路(青島、連運港、大連、天津等)

コンテナTHCFAFYASCICLSSEMCDOC FEE
(BL単位)
合計
20FT¥33,000¥24,000¥3,600¥20,000¥22,500¥3,000¥6,000¥112,100
40FT¥49,000¥48,000¥7,200¥40,000¥45,000¥6,000¥6,000¥201,,200
※1 ドライコンテナの金額となります。
※2 主要港向けのサーチャージとなります。
※3 中国船社のサーチャージとなります。船社によって多少の誤差がございます。
※4 2022年10月現在の金額となります。

THC

TNERMINAL HANDLING CHARGEの略。
船社、業者により呼び名が異なる場合あり、
CHC(COTAINER HANDLING CHARGE)、CY CHARGE等とも呼ばれます。

ターミナル内で発生するコンテナの取り扱い費用とされてます。
船社、航路、船会社によって若干費用は異なっております。
※THCはサーチャージというよりは、日本側のローカルチャージと言われております。

CIC

CONTAINER INBARANCE CHARGEの略。
コンテナのインバランスを補填する為の費用。特に日本-中国間で見ると、日本は輸入大国で中国から多くのコンテナが入ってきていますが、逆に中国向けの輸出は少なく、中国向けはコンテナを空で返す事も多く、船社としてもコストがかかりそれを補填する為の費用とされています。

特に日中航路で導入された2017年-2018年頃は、中国の環境規制問題等の影響で、日本から中国向けに多く出荷していた、廃プラや古紙等の資源ごみの輸出が大きく減少した事も、インバランスを悪化させた原因ともされています。

LSS

Low Sulfur Surchargeの略。有害なSOx(硫黄酸化物)による人への健康や環境への悪影響を低減する為、国際海事機関(IMO)のMARPOL条約(船舶による汚染の防止のための国際条約)で、2020年1月より低硫黄成分含有の燃料使用が義務化されました。

簡単に言うとそれまではコンテナ船はC重油という比較的安いが環境にあまり良くない油を利用していましたが、A重油というクリーンですが高い油を利用する事となり、C重油と割高となっており、それを荷主に転嫁する為の費用をいいます。

EMC

Equipment Management Chargeの略。コンテナの管理、維持費用とされています。

船社により呼び方が異なりますが、EQMC、IP(Equipment Inspection Fee)、CMF(Container Management Fee)等も同じ意味で使われています。

FAF

FUEL ADJUSTMENT FACTERの略。日本語読みするとファフと呼ばれております。
燃料価格が変動した際の調整費用とされております。

日中航路においては、フォワーダーによっては海上運賃に込みになっている場合もあります。

YAS

Yen Appreciation Surchargeの略。日本語ではヤスと呼ばれております。
急激な円高による為替損失を補填するための割増費用とされております。

日中航路においては、フォワーダーによっては海上運賃に込みになっている場合もあります。

DOC FEE

DOCUMENT FEEの略。
船社、業者により呼び方が異なりますが、BL FEE等と呼ばれる場合もあります。

BL等の書類の発行費用とされております。
上記記載のチャージがコンテナ単位に対し、DOC FEEはBL単位での費用となりなす。

※DOC FEEはサーチャージというよりは日本側のローカルチャージとされております。

まとめ

海上運賃以外のサーチャージも非常に高額となっております。
海上運賃のみしか把握していない場合、コストを試算する際大幅に乖離が出てくる場合もありますので、コスト試算する際はサーチャージも含めて試算するようにしましょう。

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