実重量と容積重量の違いを理解しよう

貿易実務
  • 容積重量と実重量はどう違うの?
  • 航空輸送、海上輸送、エアー輸送で容積重量の違いは?
  • 費用にどう影響するの?

貿易を行う中で、実重量、容積重量という言葉を聞く事があると思います。
物流コストの料金を算出する上でも必要となってきますので、今回は海上輸送・航空輸送・国内トラック輸送における実重量、容積重量の違いについて解説します。

実重量とは

名前の通り、実際の重量の事を言います。
貿易関係書類の重量記載について2つ表記があります。

  1. G/W=Gross Weight
    →梱包を含めた総重量
  2. N/W=Net Weight
    →梱包を除いた単純な貨物の重量

チェックポイント

実重量はG/W(Gross Weight)の事を指します。

容積重量とは

貨物の大きさ(容積)を重量換算した重量を指します。
ここで注意したいのは輸送モードにより容積重量の換算方法が違うという事です。

海上輸送、航空輸送、国内輸送についてそれぞれ違いを解説します。

海上輸送の場合

1M3=1トン(1,000KG)で容積重量を算出します。

実重量と容積重量を比べて大きい方を適用する基準をレベニュートン(Revenue Ton=R/T)と言います。海上輸送のLCLを利用する際はよく使われる言葉になります。
※W/M(Weight or Measurement)やF/T(Freight Ton)もR/Tの同様の意味で使われます。

具体例

[容積:2.5M3、実重量:1Tの場合]
→実重量勝ちとなり、2.5R/Tとなります。

フォワーダーにLCLの運賃の見積もり依頼をした際に、海上運賃:USD30/R/Tであった場合,
海上運賃(USD30/RT)に2.5(R/T)を掛けて、USD75と運賃を算出します。

海上輸送では実重量勝ちになる事は少ないです。
原料関係、鉄製品、機械製品等の場合は実重量勝ちになる場合があります。

航空輸送の場合

企業により計算方法が分かれており、以下にて算出します。

①縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷6,000(cm)
②縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷5,000(cm)

※5,000CMで算出するのは主にクーリエ等の会社はそちらを採用している会社が多いようです。

具体例

[カートンサイズ]
縦(40CM)×横(60CM)×高さ(50CM)のカートンが10個の場合:
容積重量=縦(40CM)×横(60CM)×高さ(50CM)×10個÷6,000=200kg

→容積重量は200kgになります。

また実務レベルではお客さんよりカートンサイズは不明で、おおよその容積情報だけある為、
それで料金を算出してほしいというのはよくある話です。

その場合、あらかじめ1M3辺りの容積重量を事前に把握しておいたら計算が非常に楽になります。

具体例

1m3=100cm×100cm×100cm÷6,000cm=166.66・・kgとなる為、
1m3=約167でkg試算すれば、カートンのサイズが不明でも、容積が分かればすぐに容積重量を算出する事ができます。

2M3=167kg×2m3=334kg
3m3=167kg×3m3=501kg
4m3=167kg×4m3=668kg
etc・・・

また航空輸送では容積重量と実重量を比較して、大きい方を運賃換算に使用しますが、
適用する重量の方をC/W(Chargeable Weight)と言います。

国内の混載トラック輸送の場合

1M3=280kgで算出します。

具体例

[実重量:300kg、容積:2m3の場合]
容積重量=2m3×280kg=560kg

→この場合、実重量<容積重量となりますので、容積重量勝ちとなります。

またトラック業界では才(さい)という単位もよく使われます。
1才=1辺が30.3CMの立方体を言います。

縦(30.3CM)×横(30.3CM)×高さ(30.3CM)=27,818.127cm3=0.0278M3=1才となります。
こちらも国内物流ではよく使われるので覚えておきましょう。

なぜ実重量と容積重量が必要か?

海上輸送・航空輸送・国内トラック輸送では限られたスペース・決められた積載重量の中で、貨物を積載する必要があり、どちらかの一方の重量で換算すると積載効率が悪く、損をしてしまいます。

例えば実重量が1tの鉄と1tの綿があったとします。

もし航空会社が実重量のみで費用換算するとどうなるでしょうか?

仮に鉄の容積が1m3、綿の容積が10m3の場合、同じ1tでも、綿の方が容積をとりますので、
航空会社としては非常に積載効率が悪くなってしまいます。

※実際の綿の容積は調べてもいまいち出てこなかったので、あくまで比較の上での、
分かりやすい数値として算出しております。

なので実重量と容積重量を比較して大きい方を運賃適用するようにします。

まとめ

実重量と容積重量は物流コスト見積もりの料金を試算する上でも重要になってきますので、
各輸送モードでのそれぞれの容積重量の換算方法はしっかりと理解しておきましょう。

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