FCLとLCLの違い,注意点について理解しよう

FCL-LCLの違いとは?海上輸送
  • FCLとLCLではどちらで手配したらいいの?
  • どちらが安いの?
  • どちらが早く貨物を引き取れるの?

輸出入の手配をする際にFCLとLCLのどちらで出荷するかを迷う事はないでしょうか?今回はFCLとLCLの違い・注意点について解説します。

FCLとは

Full Container Loadの略。荷主がコンテナ1本貸し切って輸送する事をいいます。業界ではコンテナで輸送すること=FCL輸送と言われてます。

FCLのメリット

FCLの利用には主に以下4点のメリットがあります。

  1. 貨物の引き取りが早い(輸入)
  2. 貨物ダメージリスクが少ない
  3. 大容量の貨物の積載が可能
  4. どれだけ積んでも運賃は固定
貨物の引き取りが早い(輸入)
LCLの場合は以下のプロセスとなってます。
  1. ヤード搬入
  2. CFS倉庫へ横持ち
  3. 貨物をデバンニング
  4. 通関
  5. 貨物引き取り

FCLの場合は、以下の手順となっております。

  1. ヤード搬入
  2. 通関
  3. 引き取り

チェックポイント

・FCLは本船入港後、最短で1-2営業日後には貨物の引き取りが可能。

・LCLはFCLより工程が多く、本船入港後、3-4営業日後の引き取りとなります。

貨物ダメージリスクが少ない
FCLの場合、工場・倉庫より出荷後、納品先まで基本的に貨物を開けられる事はありません。
ですので貨物のダメージリスクを減らす事が可能です。
大容量の貨物の積載が可能

貨物の物量に応じて20FT/40FT/40HCと使い分けが可能ですので、
大容量の物量を運ぶ場合はFCLが適しています。

どれだけ積んでも運賃は固定
コンテナに1m3積んでも20m3積んでもコンテナの場合は基本的にコンテナ単位での運賃請求となり、運賃は変わりません。事前にコストの把握が可能です。

FCLの注意点

FCLの利用に辺り、以下2点の注意が必要です。

  1. 貨物が少ない場合、割高となる。
  2. 一部航路ではコンテナ確保が難しい
貨物が少ない場合、割高となる。
仮に貨物が1m3しかない場合でも料金はコンテナ単位での請求なので、物量が少ない場合は、
割高になる可能性があります。
コンテナ確保が難しい
昨今のコンテナ不足により、航路・船社によってはコンテナ自体の手配が難しくなってます。

LCLとは

Less Than Container Loadの略。複数の荷主が1個のコンテナを共有して出荷をする方法を言います。またLCL貨物の出荷方法として他社混載と自社混載に分けられます。

LCLのメリット

LCL利用に関して主に以下3点のメリットがあります。

  1. 少量の場合は運賃が安い
  2. 必要な分だけ出荷できる
  3. FCLより手配ができる場合がある
少量の場合は運賃が安い
コンテナは1本辺りの金額が決まっているのに対して、LCLは物量に応じた料金が請求されます。物量が少ない場合はLCLの方が割安になります。
必要な分だけ出荷できる
自分たちが必要な時、必要な量を出荷できるのもLCLのメリットです。
コンテナより手配ができる場合がある
昨今のコンテナ不足より、航路によっては、コンテナ在庫がなく、手配できない場合がありますが、LCLの場合は混載業者がコンテナを確保している事があるので、コンテナ単位での手配ができない場合でも、LCLだったら手配が可能なケースもあります。

LCLの注意点

LCLの利用に関して以下6点の注意が必要です。

  1. 貨物の引き取りが遅くなる
  2. 物量により料金が割高になる
  3. 貨物のダメージリスクが高くなる
  4. CUT時間が早い
  5. スケジュールが少ない
  6. 積載できる貨物の種類が限られる
貨物の引き取りが遅くなる
FCLの利点の①で述べた通り、LCLは引き取りまでの工数が多いので、
入港後引き取りまで3-4営業日ほどかかります。
物量により料金が割高になる
LCLは物量により料金が変わります。特に注意したいのが、輸入の際に海外のシッパーとの打ち合わせ不足で、大量の物量にも関わらずLCLで輸送した場合、日本側の費用が非常に割高となります。

航路・業者により、異なりますが、LCLのローカルチャージがFCLより安い為、シッパーはLCLで出した方がLOCAL CHARGEが安いのでLCLでの出荷を希望する場合があります。
貨物のダメージリスクが高くなる
工場・倉庫を出荷してからCFS倉庫でデバンニング、揚げ地に入港後MCFS倉庫でバンニングをC行いますので、FCLに比べると貨物破損のリスクが高くなります。

また海外のCFS倉庫の場合、業者によっては荷扱いが非常に雑なところもあるので、カートンの破れ、つぶれ等が発生する場合がございます。

また他社の貨物との合積みになるので、自分の貨物の上に他社の貨物が積載される事もありますので、特にカートンをばらで出荷する場合は注意が必要です。
CUT時間が早い
CFS倉庫に搬入し、貨物をバンニング後、コンテナヤード(CY)に搬入しますので、CY CUTに比べて、
CFS CUT の時間は早くなります。
スケジュールが少ない
コンテナ船のスケジュール全てでLCLのサービスを行う訳ではありませんので、
FCLのスケジュールより少なくなるのが一般的です。

日本の主要港向けは比較的サービスはありますが、地方港となるとサービスがない航路も多い為、事前確認が必要です。
積載できる貨物の種類が限られる
基本的には一般貨物の積載しかできません。(一部特殊貨物でのLCLサービスを行っている業者もあります。)危険品、MSDSが必要な商品、食品、匂いのある貨物、長尺の貨物等は事前確認が必要です。積載ができない可能性があります。

FCLとLCLの分岐点

航路・業者によるので一概には言えませんが、以下を一つの参考指標にして頂ければと思います。

チェックポイント

・10M3以上:場合によってはFCLの方が安くなる場合あり。
・15M3以上:ほぼFCLの方が安くなる可能性あり。

まとめ

船積みタイプFCLLCL
納期早い遅い
費用物量が少ない場合は割高になる
物量が多い場合は割安となる。
少量の場合は安い
サービス多い地方港向けはサービスがない場合もあり
貨物積載量物量に応じてコンテナサイズ変更可限定される
貨物種類多品種の積載可貨物種類によっては積載できない場合あり

FCLとLCLの違いを理解して、その時々の状況により使い分けをし、貿易を円滑に進めましょう。

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