ドレージ輸送の特徴、注意点について理解しよう

ドレージの特徴、注意点とは?国内輸送
  • ドレージ輸送ってなに?
  • 最近聞くドライバー不足で何か影響があるの?
  • 追加で発生する費用はあるの?

コンテナ単位での輸出入をしている会社であれば、必ず聞く言葉です。
今回は輸出入の国内輸送でも重要なドレージ輸送について解説します。

ドレージ輸送とは

ドレー輸送とも言います。海外からコンテナで輸送されてきた荷物を、デバンニングせずに直接コンテナのまま目的地まで陸送する方法を言います。

手配方法としては以下2パターンに分かれます。

  1. フォワーダーまた通関業者に依頼
  2. 運送会社に直接依頼

一般的には通関とドレージはセットで手配する事が多いので、業務効率からも
①のフォワーダー(通関業者)へ手配するケースが多いです。

物量がある程度ある荷主に関しては直接運送会社と交渉し、特別安い料金を取得し
運送会社に直接依頼をするケースもあります。

ドレージ輸送の注意点について

単純にコンテナを運ぶ事と思うかも知れませんが、基本的な中身や内容を理解しないと余計な
費用を支払わないといけない場合があります。以下5点の注意点を解説します。

  1. 納品時間はなるべくAM10:00までの指定
  2. デバンニング時間
  3. 遠方手配
  4. 大型連休の前後の納品
  5. その他割増料金
納品時間はなるべくAM10:00までの指定
運送会社により時間は少し異なりますが、運送会社は一般的に、
AM9:00~AM10:00までの納品の場合、宵積み(よいづみ) をします。

しかしAM10:00以降の納品の場合、宵積みで朝一に納品をした後の2本目以降の仕事の場合が多いです。

宵積みの場合、コンテナは既に前日に引き取っている為、当日は納品するだけなので、比較的納品時間が遅れる事が少ないですが、2本目の仕事の場合、当日にコンテナを引き取って納品までする必要があり、当日の港や道路の混雑状況により遅れる可能性があるので、注意が必要です。

特に東京港や大阪港の貨物量が多く、混雑している港は、AM10:00以降の場合、
時間指定を優先する為、高速料金を徴収する運送会社も多いです。
デバンニング時間
納品後、ドレージ輸送の場合は一般的に指定の納品時間より1-2時間は、待機時間フリーとして、費用の発生はありません。(運送会社、地域等によっても違いがあります。)

しかしそれ以降については待機料として費用を徴収されます。
こちらも運送会社や地域によって異なりますが、一般的には、
¥5,000~¥10,000/30分前後で徴収する運送会社が多いようです。

しかし時間を過ぎたら費用を払えばいい訳ではありません。運送会社もドレージを何回も回転させて仕事になりますので、仮に1本目の仕事で大幅に遅れて、2本目の全く関係ない他社の仕事の運送をキャンセルする必要があった場合、本来する手配するはずだった2本目の運送料を請求される・・なんていう可能性もありますので、注意が必要です。
遠方手配
遠方の場合、特に時間指定がある場合、当日の道路の混雑状況に左右されやすい為、遅れる傾向があります。なので遠方手配の場合、運送会社よってはドレージの運送料に追加で高速代を請求するケースがあります。

これも運送会社や地域により異なりますので、一概には言えませんが、
ラウンド(港-納品先の往復距離)で300-400KMを超える場合は、高速代が別途発生する可能性がありますので注意が必要です。
大型連休の前後の納品は注意
大型連休後の納品には注意が必要です。コンテナの引き取り日、返却日のタイミングによっては
ディテンションが発生する可能性があります。
h氏
h氏

ディテンションの詳しい説明・注意点については別記事でも解説してますので、
以下記事もご参照ください。

その他割増料金
その他条件により運賃が割増する場合があります。

①休日・祝日料金
②冬季割増料金(主に冬に積雪がある地域)
③早朝割増料金(これも時間は運送会社によりですが、AM6:00以前の納品の場合等)

上記3つも運送会社や地域によって条件は異なりますが、
大体運送費用の2-4割増しというところが多いようです。

ドライバー不足等による待機時間の増加について

昨今のコロナの影響により、少し影を潜めた状況となっておりますが、2018-2019年頃、運送業界で非常に問題になったのが、ドライバー不足です。

特に海上コンテナのドライバーは、労働環境が決して良いとは言えず、運送業界自体でも海上コンテナを輸送する業者は少なくなっております。

2018年頃には、東京港の一部ヤードの混雑の慢性化により、ドライバーの待機時間が10時間を超える日もありました。かなり異常な状況です。10時間待機というと以下のような状況です。

(当時実際にあった例)
東京港にコンテナ引き取りに到着した時間:PM4:00
コンテナを引き取りした時間:AM2:00

上記のような状況にも関わらず、海上コンテナの運送会社は中小企業が多く、立場上、フォワーダー・通関業者・荷主に追加費用の請求が進まず、運送会社は非常に厳しい経営状況となっておりました。

しかし2020年に入りコロナの影響により物量の減少等もあり、
現在は2018-2019年のような状況は起こってませんが、根本的なドライバー不足は解決しておらず、
今後も東京港の混雑状況次第では同様の事も考えられるので、引き続きドレージ輸送の懸念材料の一つとなっております。

ドレージ輸送の今後

ドライバー不足に加え、昨今の原油価格の上昇により、各運送会社の経営が圧迫されております。
以下URLには全日本トラック団体のHPに国土交通省との連名で、
運賃とは別に燃油サーチャージを徴収する旨を言及されてます。
参考URL:全日本トラック協会HPより(https://jta.or.jp/lp/surcharge2022/

また運送業界で問題になっているのが2024年問題です。
働き方改革関連法により、2024年4月1日からトラックドライバーに適用される時間外労働の上限が960時間に規制される事により、運送会社の負担が大幅に増加されると言われております。

まとめ

ドレージ輸送の中身をしっかり理解し、余計な費用が発生しないように注意しましょう。

今後ドレージ輸送費用の荷主へ転嫁(値上げ)が加速していくものと思われます。
輸出入者にとってはコスト増となり、懸念されるところではありますが、
運送業界、特に海上コンテナの運送は非常に厳しい経営環境となってますので、
今後の運送業界存続の為にも、適正運賃での値上げは受け入れる体制をとっていきましょう。

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